2021-05-10
歯にはフッ素が良い!と言うのは皆様ご存知だと思います。
学校でもテレビとかでも良く言われていますよね。
ではなぜフッ素は歯に良いのでしょうか。
フッ素には以下の働きがあります。(正式にはNaFなどのフッ化物)
①歯の再石灰化
②歯質の強化
③むし歯菌の発育、酸産生の抑制
という効果です。
①と②は知っていても、③は知らないと言う方も多いのではないでしょうか。
このようにフッ素というのは歯にとって良いことづくしなんですね。
※ただ小児が取りすぎるとフッ素症になるので注意してください。
しかし最近の研究でフッ化物に耐性を持ったむし歯菌が報告されました。
その名も”スカルドビア菌”です。
この菌はフッ化物耐性と耐酸性をもつため、フッ素による活動抑制効果はあまりないと言うことです。
このように何かに耐性を得た菌がどんどん増えていく、と思ったら怖いですよね。
人類が様々な方法で歯を守ろうとするのに対し、むし歯菌、歯周病菌も色々な進化をします。
細菌の進化に負けないよう、戦い続けなければなりませんね。